ケーススタディ:若手 CCIE ホルダーの育成により、全社の技術力を底上げ●富士通ネットワークソリューションズ

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    ケーススタディ●富士通ネットワークソリューションズ
    若手 CCIE ホルダーの育成により、全社の技術力を底上げ

    ―若手 SE を中心とした CCIE 取得プロジェクトを再スタート―

     

    富士通ネットワークソリューションズ (FNETS) は、富士通グループにおいてネットワークを主業務とし、企画・設計から施工、運用・保守まで一貫性のあるソリューションをワンストップで提供できることを強みとしています。今回、同社では、10年以上前に取り組んでいた CCIE 取得プロジェクトを若手 SE にフォーカスして再び始動させました。その背景と狙いについて、プロジェクトを統括する幹部社員の方々に話を伺いました。


    2017年から2年間におよぶシスコへの長期インターンシップを開始

    ――まずは FNETS とシスコの関係からお聞かせください。
    志真氏

    「富士通本体が20年来のシスコのゴールドパートナーであること、そして富士通グループにおいて FNETS がネットワークを主業務とすることから、本体同様にシスコとは密に連携して様々なプロジェクトを協業しています。さらに、社員を常駐させシスコ製品のノウハウを習得するインターンシップを通して、リレーション強化を図っています」

    原田氏

    「インターンシップに関しては、2年の期間で2017年から実施しています。以前にも富士通グループ内でのインターンシップは実施していましたが、これだけの長期間、他社にインターンに出すのは初めてのことです」

    志真氏

    「ネットワーク専門企業として他社との競争を勝ち抜くには“技術力 ” が必須です。ネットワーク分野のトップであるシスコで最先端の技術を肌で感じ学べることは、たいへん意義があることだと感じています」

    岡島氏

    「インターンの人選については、各業種のバランスを考慮して行いました。技術はもちろん、シスコの最先端の現場の雰囲気や企業風土といった技術力以外のことを経験してくることが会社にとってもプラスになるはずという期待も込めて、柔軟な20代の若手4名を派遣しました」

    ――もうすぐ2年が経過し、先日は CCIE 取得を目指す4名全員が筆記試験に合格しました。インターンシップの効果についてはどのようにお感じですか。
    志真氏

    「実務経験が少ないメンバーもいたので最初は不安な部分もありました。しかし、定例の報告会等で会話をしていると、言葉の端々から 『自分たちは最先端のことをやっている』 という自信がものすごく感じられ、やってよかったなと改めて実感しています。本人たちも意識が変わったと話していて、私自身、インターン開始半年後ぐらいの時は報告を聞いていても未だ環境に馴染めきれていない状態だなと感じていましたが、1年を過ぎた頃から 『FNETS としてもっとこういうことに取り組むべきだ』 といった意見を私たちに発信してくれるぐらい頼もしい SE に成長してきました」

    岡島氏

    「皆、本当に頼もしくなったと思います。年齢が若いことも理由の一つかと思いますが個々の成長の度合いが明らかに早いです。私たちがキャッチアップできてないような技術についてのレポートもあって驚かされます」

    原田氏

    「インターンシップに参加した社員を通じて、会社も最先端の知識や技術を得ることができています。月1回程度、所属部署の部会等で彼らが勉強会を開催していて、様々な情報をフィードバックしてくれるというのも非常に重要だと捉えています。筆記試験の合格については、会社の期待をいい意味のプレッシャーにして、一人ひとりが相当な自己学習を積んだ結果だと評価しています」

    キャリア認定の目標資格として CCNP を選定

    ――新入社員向けを含むこれまでの社員教育についてお聞かせください。
    原田氏

    「社名にもあります通り、FNETS はネットワークビジネスを主とする会社です。新入社員教育において最低限のネットワークスキルを習得する教育を行い、SE だけでなく工事、営業など配属部門にかかわらず、10年近く前から新入社員全員に CCNA 取得を義務づけています」

    岡島氏

    「実行的なコマンドや IP アドレスの体系をきちんと理解した上で解かなければならない問題が多いなど、ネットワーク全般の知識を身につけるために CCNA の取得は有効だと感じています。さらに新入社員教育の一環として、CCIE 保有者が、これまで経験したノウハウを共有する時間を設けています。」

    志真氏

    「社員教育についてですが、まず理念としては個人の成長が会社の成長の源泉だと考えており、富士通全体として社員の成長をサポートするキャリアフレームワーク制度があります。本制度にて社員のキャリア形成を行っております。例えば資格取得については教育費、受験費などのサポートを行っています」

    角田氏

    「CCNP についてはキャリア認定資格の一つという位置付けです。CCNP 以外にもネットワークスペシャリストなど幾つかの資格を認定資格として選定していますが、『CCNA のネクストステップの資格であること、ネットワーク業務にて習得したスキルにマッチした試験内容であること、かつそのネームバリュー』 から CCNP 取得を目指す傾向が強いです」

    CCIE 取得を今後の成長に必要な重点施策として位置づけ

    ――FNETS における人材育成の取り組みの現状について教えてください。
    志真氏

    「 FNETS では日々進化する技術革新や顧客ニーズの変化に対応すべく、人材戦略委員会を立ち上げ、プロフェッショナル人材育成の検討を実施しています。その中で FNETS のビジネス維持・拡大にとって重要な資格を重点資格として選定し、そしてバイネームで人選することにより、計画的に取得を推進する仕組みを定義しております。CCIE 取得も重点施策のひとつとして位置づけています。」

    ――その中における、今回の CCIE 育成プロジェクトの意義はどのようなものでしょうか。
    岡島氏

    「CCIE については資格の空洞化が再び起こらないように、少しずつ年齢層をずらしての取得を想定しています。若干名ずつではありますが定期的に CCIE を取得させ、入社年度で1、2年ごとに必ず核となるような  エンジニアを育成することで、どの年代にもバランスよくスペシャリストが存在する形が理想であり、将来的には年代別に加えて地域や業種ごとにもバランスよく CCIE ホルダーが配置できれば、FNETS の技術力をより一層アピールすることにつながるのではと考えています」

    成長の鍵である 「技術力」 をグローバルに証明する CCIE 取得にさらなる拍車を

    ――候補者4名全員が筆記試験を通過したことで、CCIE 取得プロジェクトは上々のスタートを切りました。これを踏まえ今後の FNETS の人材育成のビジョンをお聞かせください。
    志真氏

    「FNETS は1500人近い従業員の7、8割がエンジニアです。最大の商品はエンジニアであり、他社との最大の差別化ポイントは技術力です。この2年間は 『強い技術者集団になる』 というメッセージを発信し続けてきて、今では全ての従業員がこの思いを共有してくれていると自負しています。その一環として、グローバルな技術力の証明である CCIE 保有者を増やす取り組みには今後いっそう勢いをつけていく方針です。若い人たちにはどんどんチャレンジしてもらいたいですし、会社もそのような環境を整えていきたいと考えています」

    原田氏

    「ネットワークの世界は変化が激しいため、あるひとつの技術を身につけたからといって、それだけで10年20年と勝負することはできません。会社にも個人にも、常に最先端の技術を貪欲に吸収していく姿勢が求められます。今後、ネットワークエンジニアの在り方が時代とともに変化するにつれ、CCIE にも新しいカテゴリが追加されるかもしれません。CCIE には、ネットワークの技術者を新しい方向にナビゲートする指針としての役割を期待しています」

    これからもシスコと共に会社の成長を

    ――これまでのシスコとの関係、今回のインターンシップ、および CCIE 育成プロジェクトの試みから、シスコへの期待を含め、FNETS としての将来のビジョンをお聞かせください。
    志真氏

    「以前からシスコとは良い関係で協業させていただいています。ネットワークという基盤は今後も必須なフィールドと考えており、これにセキュリティなどの新たな技術を吸収しながら成長していくことが重要であり今後もネットワークをベースとしてシスコと協業を続けより深い関係が築ければと考えています。また、FNETS の将来のビジョンについては、繰り返しとなりますが 『強い技術者集団になる』 ことを念頭に置き日々業務にあたることが、社員、および FNETS の成長の最短ルートだと考えています。」

    原田氏

    「現在行っている各種人材育成施策のゴールでもありますが、『社員全体が自身のフィールドにおけるプロフェッショナルになることを目指し日々精進していく』 という意識を持って業務にあたるような企業風土を作っていくことが、FNETS がこの先成長していくために必須だと考えており、目指していきたいと考えています。」


    プロフィール (2019年1月現在)

     

    志真 哲夫 氏

    富士通ネットワークソリューションズ株式会社

    常務取締役

    インテグレーション&サービスグループ長

    原田 良隆 氏

    富士通ネットワークソリューションズ株式会社

    取締役

    インテグレーション&サービスグループ

    事業推進本部長

    岡島 満 氏

    富士通ネットワークソリューションズ株式会社

    インテグレーション&サービスグループ

    事業推進本部

    共通技術統括部

    SE 共通技術部長

    角田 智之 氏

    富士通ネットワークソリューションズ株式会社

    インテグレーション&サービスグループ

    事業推進本部

    共通技術統括部

    SE 共通技術部

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