帯域幅 vs 速度

    本ページは英語ドキュメントを翻訳したものです。

     


     

    帯域幅 vs 速度インターネットやネットワーク接続について言えば、速度が速すぎて怖い人はいないでしょう。 さて、「速度が速い」ことと「帯域幅が広い」ことのどちらがよいのでしょうか。 この 2 つの言葉は互いに関連しているものの、同じではありません。 インターネット ユーザまたはネットワーク ユーザにとって「高速」とは、データ通信の速度が速いことを意味します。 「高速」、いい響きですよね。高速ネットワーク通信がいらない人はいませんから。 しかし、ネットワーク エンジニアの立場で考えると事情は少し違ってきます。というのは、WAN での帯域幅と LAN での速度は違うものなのです。 ネットワーク エンジニアの多くが「何が違うんだ」と尋ねます。 それでは、詳しく見てみましょう。

     

    ネットワーク メディアを通して流れるデータの速度は、ここで私たちが話しているネットワークの速度とは概念が異なります。 私たちが「高速ネットワーク」という場合は、ネットワーク メディアを介してデータ信号が流れる速度を示しているわけではなく、ネットワーク全体でのデータ転送速度、または転送レートについて言っているのです。 少し紛らわしいかもしれませんね。

     

    蛇口を通って流れる水の例で考えてみましょう。 蛇口から水を流して 5 分でバケツが一杯になるとすると、1 時間では 12 個のバケツが一杯になります。つまり、時速 12 バケツというレート(速度)が得られます。 ここで、蛇口のパイプと口の幅を 2 倍にすれば、1 個のバケツを一杯にする時間が半分に短縮され、1 時間あたり 24 個のバケツを一杯にできるということがわかります。 つまりレートが倍になるのです。 (パイプの中を流れる水の速度は最初と同じであることを覚えておいてください)。 これと同じ概念をネットワークに当てはめます。つまり、蛇口のパイプはネットワークのリンクまたはメディアにあたり、パイプの幅は帯域幅、水はデータです。 データの転送レートはさまざまな要因に依存しますが、帯域幅はその 1 つです。


    “帯域幅は容量、速度は転送レート”

     

    帯域幅が大きくなれば速度が増すわけではありません。 そうです。おわかりですね。 蛇口のパイプの幅を 2 倍にしたとしても、水の速度は半分だったときと同じです。 これでは、速度の改善にはつながりません。 WAN リンクについて話すときは主に帯域幅をとりあげ、LAN について話すときは主に速度をとりあげます。 というのは、コスト面で制約を受けることが多いのは、LAN でのハードウェアやインターフェイスのデータ転送レート(速度)ではなく、WAN でのケーブル帯域幅の方だからです。

     

    主な混乱の原因は、自分たちがネットワーク エンジニアである前にユーザであった、ということにあると私は思います。 ISP は広帯域幅サービスを高速サービスとして宣伝しています。これによって帯域幅についての誤った認識がユーザに広まってしまうのです。 そのため後でネットワーク エンジニアとして考えたときに、本当に混乱してしまうのです。 この記事で帯域幅と速度の違いが明らかになれば幸いです。 貴重な時間を割いてこの記事を読んでいただきありがとうございました。

    CLNBanner