Kim Pedersen のピア エクスペリエンスに学ぶ

    本ページは英語ドキュメントを翻訳したものです。

     


     

    Kim Pedersen のピア エクスペリエンスに学ぶ業界にある程度かかわっていると、自分がいかに多くのことを知らないかに気付くものです。多くの人にとって、このような謙虚な態度が、常に新しいことを学び、向上し続けていく上での重要な要因の 1 つとなります。また、業界で成功を収めた人に共通する重要な特性の 1 つであることにも気づきました。

     

    しかし、知識を得るには、多くの方法があります。従来の方法としては、読書やトレーニング ビデオの視聴などがありますが、さまざまなテクノロジーを実際に経験することに勝るものはないでしょう。ただ、この方法は特定の状況を必要とする最も難しいアプローチでもあります。

     

    たとえば、最初に、そのような知識を獲得できるような職種やポジションにつく必要があります。次に、「時代遅れ」になってしまわないように、常にキャリアを向上させ続けなければなりません。そして、たとえそのようなキャリアを通じて自然に成長できたとしても、最終的に選択した内容によって一定の制約を受けることになります。良くも悪くもです。

     

    もし、自分で実践経験を積んでいくことができないなら、別のアプローチをとることをお勧めします。つまり、「ピア エクスペリエンス」です。これはつまり、他人の経験から学ぶということです。簡単に聞こえるかもしれません。実際には、そうではありません。

     

    まず、その分野における自分自身の経験やその分野の選択による成果を披露することに時間と労力を惜しまない人を見つけ、その人から真摯に学ぶ必要があります。そして、他人が話すことに熱心に耳を傾け、その内容を賢明に応用する方法を知る必要があります。これは私自身が過去に苦労したことです。自分に提供された情報を得ることと、その情報を実際に自分で活用して理解を深めることは、まったく別のことなのです。

     

    では、このようなことと、CCDE 試験や設計の職種はどのような関連があるのでしょうか。テクノロジーとその適用範囲(トポロジ、タスク ドメインなど)のすべての組み合わせに関して詳細な知識や経験を得ることは、めったにできることではありません。「既存の枠にとらわれず」に考えることは、設計者にとって不可欠なことであり、また、CCDE 試験にとっても重要なことです。

     

    適切な人にアクセスする

    では、最初の点に取り組んでみましょう。このネットワーク業界では、人と知り合うさまざまな方法があります。シスコ ラーニング ネットワークのようなコミュニティ、また、膨大なブログ サイトや、LinkedIn や Twitter のようなソーシャル メディア ネットワークがあります。できる限り多くの方法で積極的に活動することをお勧めします。私はこのようなネットワークを通じて、良好な友人関係を築くことができました。また、Cisco Live などのライブ会議に参加することも強くお勧めします。オンラインでしか出会えないかもしれない人々とのミーティングの機会も大変貴重です。

     

    同じような考えの人と出会い、そのような人々の支援に自分の時間と労力をつぎ込めば、その人達もまたあなたに同じことをしてくれます。すべてがそうなのです。ギブアンドテイクなのです。与えたものと同じものが戻ってくるのです。このような好循環を続けるためにも、積極的に作業や時間のギブアンドテイクを行ってください。

     

    グループを作っていっしょに学んでいくことに興味があるか、遠慮せずに人々に尋ねていきましょう。私の友人である Daniel Dib が、Unleashing CCDE のブログで、スタディ グループの結成と運営について一連の記事を掲載しています。トピックの詳細については、そちらを参照してください。

     

    アクティブ リスニングとラーニング

    2 番目の項目には、難しい点があります。新しい学習仲間や友人のグループができたとして、次に、どうすればよいのでしょうか。

     

    私が提案するのは、それぞれに簡単なプレゼンテーションを行うことです。どのような専門的なキャリアを積んできたか、過去に経験のあるテクノロジー、また、現在の職務や学習目標などについて紹介するのです。

     

    こうしたことを行う理由は、背景を把握して、仲間の長所を知ることです。そのためには、積極的に質問をする必要もあります。ただし、対抗したり、あれこれ詮索したりするのではなく、純粋に関心もって、今後協力するかもしれない仲間のことを理解するようにしましょう。相手の立場に立ち、もしエンジニアとして同じ状況に置かれたら、どういう選択をするか考えてみましょう。

     

    最初のプレゼンテーションの後に、仲間の経験とは異なるトピックを取り上げます。エンタープライズ分野に携わって人がいる場合は、その分野のトピックを取り上げてみましょう。たとえば、WAN 向けの IGP の設計などが例となるでしょう。ただ、自分がよく知っていることに固執しないようにします。また、企業に勤めている場合は、サービス プロバイダーの友人を招待して、サービス プロバイダーに関連したトピックを取り上げてもらいます。これは自分にも相手にもとても役立ちます。自分はサービス プロバイダーの知識を得ることができますし、相手もそのトピックに関連する状況を考察する必要が生じます。全員にとってメリットがあるのです。

     

    セッションはできるだけポイントを絞り、くつろいだ雰囲気にすることを推奨します。「ピア エクスペリエンス」を得る上で、格式ばるのはあまり望ましくないでしょう。セッションは、Slack のグループや Spark Room でのディスカッションのようなシンプルなものになるかもしれません。もしくは、WebEx Meeting でもよいでしょう。メンバー全員に合うものであれば、どれでもかまいません。

     

    ここで例をあげましょう。私の属するスタディ グループでは、世界中のさまざまな業界から人々が集まります。私には、サービス プロバイダーの POP 設計は、ある特定の設計にすべきだとする考えがありましたが、他のサービス プロバイダーの優れた人々の意見を聞くと、まったく異なる設計を考え出していました。いくつかの要因が私の環境にはなかったのです。

     

    「なるほど」と思う瞬間があったら、その「ピア エクスペリエンス」から学んだ内容をメモにとっておきましょう。セッションが終わったあとに、そのメモを見直して、その意味をいろいろ考えてみましょう。自分の環境やトポロジで使えるでしょうか。使えるのであれば、どのような影響があるでしょうか。使えないのであれば、それはなぜでしょうか。導入を妨げる要素には、他にどんなものがあるでしょうか。

     

    このような分析を行うことは、CCDE 試験の学習者や設計者にとって非常に有益です。これにより、テクノロジーを一方的な見方で眺めるのでなく、新しい可能性のすべてに目を開くことができるようになります。

     

    これで、目指すべき方向性が把握できたでしょう。基本的に他者の経験に学んだ上で、その学んだ内容を、自分の思考プロセスが進む先に応じてさまざまに適用するのです。個人的に、私はこれを 15 回以上行いました。時には、深く踏み込んで行ったこともありますが、自分の専門家としてのキャリアと CCDE の取得の上で、大変有意義でした。

     

    あなたと新しい学習仲間の成功を祈ります。また、私にできることがありましたら、お知らせください。

     

    著者について

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    Kim Pedersen(CCIE RS/SP #29189、CCDE #20170021)は、デンマークの Lytzen IT にて、シニア ネットワーク エンジニアとして勤務しています。国際 MPLS ネットワークに関わりつつ、VAR として、中規模から大規模の顧客のビジネス要件を満たすネットワーク デザインの改善に従事しています。従来のルーティングやスイッチング ソリューションおよびサービス プロバイダーのテクノロジーを専門としています。

     

     

     

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