未来のネットワークへの備えはできていますか

    本ページは英語ドキュメントを翻訳したものです。

     


     

    投稿者:Tejas Vashi

     

    Tejas pic2.jpg生き残りを目指す組織は、デジタル化を推進しています。組織にとってデジタル化とは、新たなビジネス モデルや、物事を成し遂げるための新しい方法を開発する上で、スピード、俊敏性、柔軟性を高めるための手段となります。

    デジタル化が企業の IT に及ぼす影響には多大なものがあります。デジタル化によって、データは爆発的に増大しており、これはビッグデータと呼ばれています。旧来のシステムに代わって、クラウド コンピューティング、コンバージド インフラストラクチャ、ユニファイド ネットワーキングなどの新しいテクノロジーが導入されています。

    デジタル化は、組織運営の方法をも変えます。今、CEO から従業員へのメッセージはブロードキャストによって伝えられています。工場の作業現場では、デジタル標識を使用して生産システムを制御します。モバイル プロフェッショナルは、タブレットを通じてビデオ会議を行います。今日のプロフェッショナルには、場所や時間を問わず、Web 会議、コラボレーション ツール、ドキュメント共有、インタラクティブ ホワイトボードを利用できることが求められます。多様なアプリケーションを通じてビジネスの分析をリアルタイムで活用すると同時に、セキュリティも確保する必要があるのです。

    新しいネットワーク

    Internet of Things(IoT)センサーの急増や、それにより生成されるデータからの実用的見識の獲得などがテクノロジー トレンドとなる中、アプリケーションのサポートとネットワーク プログラマビリティに関するスキルを持つプロフェッショナルの需要は高まっています。

    急激に拡大するこのインフラストラクチャにセキュリティを確保することは、これまで以上に重要な課題となっています。というのも、オンプレミスのネットワーク環境に IoT デバイスやセンサーが導入されていない場合が多いためです。これらはむしろ、自治体のインフラストラクチャ、海上の石油プラットフォーム、あるいは国中の事業用自動車に組み込まれるなど、現場のエンドポイントで導入されています。

    このように市場の需要が増大する一方で、不都合な現実が明らかになっています。それは、アプリケーション認識、仮想化、プログラマビリティ、セキュリティ、分析など、デジタル化されたネットワークに必要なスキルを持つプロフェッショナルが、きわめて不足していることです。

    networking-1626665_1280.jpgさらに、従来のネットワーキング関連職務もその範囲が拡大しています。ネットワークの管理者、エンジニア、および設計者は、自動化、プログラマビリティ、仮想化、アプリケーション認識、そしてネットワーク環境のセキュリティ保護を考慮しなければなりません。したがって、デジタル ネットワークの設計、インストール、運用、自動化、オーケストレーション、および管理を行うプロフェッショナルは、常に業界の動向についていく必要があり、それができなければ取り残されてしまうことになるのです。

    デジタル ネットワーキング技能の不足を解消し、ルーティングとスイッチングに関する重要な知識を保全するために、シスコは CCNA Routing and Switching 認定を改訂しました。

    プログラム可能なネットワーク、仮想化ネットワーク機能、アプリケーション認識に関するスキル

    デジタル対応のエンタープライズ ネットワークにより、ネットワーク エンジニアリング関連の職種に大きな変化をもたらしています。こうしたネットワークはオープンかつソフトウェア主導型であり、ポリシー ベースのネットワーク管理、自動化のためのプログラミング、またネットワーク機能とサービスの仮想化などの、高度な専門性とスキルを必要とします。

    これら新しいタイプのスキルは、ソフトウェア定義型ネットワーキング(SDN)と IoT にとって不可欠です。ネットワーキング分野の現行のワークフォースは、それらのスキルでは後れを取っています。ただ、このことは覚えておいてください。デジタル化によってこのような変化が進行していても、レガシー インフラストラクチャは仮想化サービスと共存することになり、そのためルーティングとスイッチングはこれからも基礎的な知識であり続けるのです。それを無視したり忘れたりすることはできません。

    改訂された CCNA Routing and Switching 認定カリキュラムでは、アプリケーション認識、仮想化、およびプログラマビリティに関連して、主に次のような拡張がなされています。

    • 企業のあらゆる部門にプログラマビリティ スキルを広げます。ネットワーク管理者は、コントローラを使用したプロビジョニングの方法を理解する必要があります。一度に 1 台ずつデバイスを設定する地道な作業は不要になります。
    • ポリシー ベースのネットワーク管理には QoS に対する十分な理解が必要であるため、Quality of Service(QoS)原理の中核的理解は CCNP Routing and Switching レベルから CCNA に引き下げられました。これを理解すると、ジッターや遅延などに対応できます。
    • 仮想化サービスおよび仮想化機能と物理インフラストラクチャとの共存について学びます。

     

    セキュリティと分析のスキル

    セキュリティ スキルはネットワーク管理の重要な要素であり、無視することはできません。セキュリティに対する新たな脅威は分単位で発生しています。遵守が必要な新しい規制も生まれています。顧客と組織のデータを保護する必要は増大しています。モバイル ワーカー、ソーシャル ネットワーキング、音声、ビデオ、仮想化、クラウド コンピューティングには、より多くのリスクが伴います。さらに、物理的な安全性とセキュリティに関する要件も考慮しなければなりません。

    これらデジタル セキュリティに関するあらゆる問題が、ネットワーク セキュリティ テクノロジーの進化につながりました。これを処理するため、ネットワーキングのプロフェッショナルにはトレーニングが必要となります。そのような人々には、バーチャル プライベート ネットワーク(VPN)、ファイアウォール、認証、侵入防御を管理する新しいスキルが求められます。

    分析スキルも不可欠です。何百万台ものデバイスが接続され、ネットワーク全体でデータが生成されます。特に、ネットワークのエッジでデータが増加しています。そのデータから実用的な見識を収集、編成、精緻化、抽出することで、企業は多大なビジネス チャンスを得られます。そのため企業は、こうしたチャンスを活かすための分析スキルを備えたプロフェッショナルを求めています。

    改訂された CCNA Routing and Switching 認定カリキュラムにもこのような変化が反映され、セキュリティと分析に対する新しいニーズに対応しています。

    • ネットワークを活用した分析について学ぶ:設定、イベント ロギング、NetFlow、Network-Based Application Recognition(NBAR)、および分析に使用されるその他のデータ ソース
    • CCIE と CCNP および企業での導入に合わせて VPN テクノロジーの重点を変更する(Dynamic Multipoint VPN(DMVPN)、サイト間 VPN、クライアント VPN)
    • IPv4 よりも IPv6 を重視し、企業での移行と導入に対応する

     

    ネットワーキング プロフェッショナルの好機が引き続き拡大

    良いお知らせがあります。ネットワーキングは、米国で 2 番目の成長速度を誇る職業になろうとしています。米国労働統計局によれば、米国における 2015 年のネットワーキング関連の雇用数は 80 万人を超えていました。2020 年までには、さらに 96,600 人増加するでしょう。2024 年までには、ネットワーキング関連の雇用が 24 % 増加すると予想されます。ネットワーキング関連雇用の増加率は、あらゆる職種の平均を上回るものになるでしょう。組織が新しい高速テクノロジーとモバイル ネットワークに投資する中で、この傾向はデジタル化によって今後も促進されると考えられます。

    改訂された CCNA Routing and Switching 認定は、ルーティングおよびスイッチング ネットワーキング プロフェッショナルにとって、新しいテクノロジーの知識の更新に役立つツールとなります。また、組織にとっても、デジタル ネットワーキング時代で成功するための人材の開発に役立ちます。

    今こそが、この市場への参入や従業員への新しいスキルの再教育に最適なタイミングです。テクノロジーをビジネスに活用する最前線で働きたい人にとっては、またとないキャリア チャンスです。

    以下のコメント欄に皆様のご意見ご感想をお寄せください。

    改訂された CCNA Routing and Switching 認定の詳細については、こちらをクリックしてください。また、3 部構成のウェビナー シリーズ「The Essentials of CCNA Routing and Switching(CCNA Routing and Switching の要点) [英語] 」で、CCNA Routing and Switching の最新情報を提供しています。

     

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    Tejas Vashi は現在、シスコ サービス部門内の Learning@Cisco の製品戦略&マーケティング担当シニア ディレクタです。この職務の中で、プロダクト マネジメント チームを率いて、包括的な製品ポートフォリオ戦略の構築と維持、シスコの製品、システム、ソリューション、およびアーキテクチャの教育に関する企業間連携の確立、さらに社内、パートナー、顧客、業界のトレーニング、認定、およびイネーブルメント要件に対応できるグローバルな学習ポートフォリオ特性の確立に、責任者として取り組んでいます。

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