デザインの課題 - パート 1(Virgilio Spaziani)

    本ページは英語ドキュメントを翻訳したものです。

     


     

    設計課題 – パート 1(Virgilio Spaziani 担当)実用ネットワーク設計手法:課題

     

    Unleashing CCDE のブログ “それではどうするか”では、要件を満たすネットワーク設計の構築、選択、正当性確認の手法を説明しました。このブログでは、この手法を適用する上での課題を提示します。CCDE 受験者や、複雑な数々の要件を伴うネットワークを担当するネットワーク設計者を対象にしています。

     

    この課題の目標は、IGP 設計のスキルをテストすることではなく、この手法を一通り検証することでネットワーク設計者としての考え方を身につけ、さまざまな制約がある中で要件に基づいたネットワーク設計ができるようになることです。

     

    ここでは、この課題を解決する際に実施する手順を示します。そして、次週のブログでその手法を順番に検証し、実際の状況に適用する方法や、CCDE の実技試験に取り組む際に活用する方法を説明します。

     

    推奨手順

    0. 手順「ゼロ」:テクノロジーを知る

    もちろん、設計を開始する前の最初の手順 – つまり手順「ゼロ」– は、採用したテクノロジーの仕組みを知ることです。IGP プロトコルや基本的な MPLS の知識があれば、この課題を理解し、さらに掘り下げて行けるでしょう。CCDE の筆記試験の準備状況チェックリストのスプレッドシート [英語] は、自分の弱点の改善に役立ちます

    1. この課題に含まれるビジネス要件を、明示されているものはもちろん、潜在的なものも含めてすべて一覧化します。

    2. この課題に含まれる技術要件も同様にすべて一覧化します。

    3. 制約事項も同様にすべて一覧化します。

    4. それらの要件や制約事項に照らし合わせ、すべての選択肢を並べて比較、対照します。

    5. 選択肢からそれを選んだ理由を説明します(それが適切な理由)。

    6. 選択肢外の選択肢を選ばなかった理由を説明します(不適切な理由)。

     

    課題

    あなたはヨーロッパにある架空の会社、Route First Service Provider のネットワーク設計者です。休暇から戻ったばかりのあなたが電子メールの確認を始めると、ネットワーク アーキテクチャ担当のディレクタから次のメールが来ていることに気づきました。

     

    宛先:network_designer@routefirst(dot)com.it

    送信者:director@routefirst(dot)com.it

    件名:MPLS への移行について

    こんにちは。

    お疲れ様です。休暇を満喫して、仕事に戻ったところだと思います。さて、いよいよ社内の新しいネットワークの設計を始める時が来ました。

    ご存知のように、我々は大規模な変革の時期を迎えています。ヨーロッパでの成功は会社の行く末を明るくすると考えていますが、我々のビジョンを実現する上でいくつかの課題があります。我々は高度なネットワーク ソリューションのリーダーになれると確信しています。そのためには、インターネット データやビデオ オン デマンド、音声などを伝送し、クラウド コンピューティングやコラボレーションなどの高度なサービスに対応できるネットワークが必要です。高い品質のネットワーク ソリューションを積極的な価格でお客様に提案することで、高度なサービスを提供する SP 分野でのリーダーになりたいと考えています。

     

    休暇に入る前にお話ししたように、我々の目標を達成するために最も有効な方法は、将来的にも効率的で、インフラストラクチャ全体でネットワーク リソースを共有できるテクノロジーを利用してネットワークを構築することです。このようなネットワークがあれば、回線の容量を増やす必要が少なくなりコストを削減できるため、価格面で非常に高い競争力が得られると考えています。また、リソースをゴールド クラスのお客様専用に割り当て、必要に応じて、ブロンズ クラスのお客様からのトラフィックはオーバーサブスクライブしたいと思っています。

     

    現在の社内ネットワークを MPLS レイヤ 3/レイヤ 2 VPN バックボーンへ移行させる必要があります。現在のネットワークは、マルチ レイヤ 2 オーバーレイ VPN テクノロジーをベースにしています。社内のフィールド エンジニアは OSPF の経験が豊富なため、代替案がなければ、今回の拡張でも引き続き OSPF を使用したいと思います。

     

    提案された MPLS バックボーンに含まれるゾーン タイプは次の通りです。

    コア ゾーン:10 ルータ ネットワーク ゾーン

    アグリゲーション ゾーン:10 ルータ ネットワーク ゾーン

    ペリフェラル ゾーン:3 ルータ ネットワーク ゾーン。コア ルータはペリフェラル リングに含まれます。

     

    これらのゾーンに基づいて、以下のリングを構築します。

    アグリゲーション リング:コア ルータと関連するアグリゲーションゾーン ルータのペアでアグリゲーション リングを形成します。この時点では、各リングは 12 台のルータ、つまり 10 台のアグリゲーション ルータと 2 台のコア ルータから構成されます。

    ペリフェラル リング:アグリゲーション リング ルータの各ペア(アグリゲーション ルータとコア ゾーン ルータの両方を含む)と、このペアに接続されているペリフェラル ゾーン ルータが、5 ルータのペリフェラル リング(アグリゲーション ルータとコア ルータを含む)に含まれます。ペリフェラル ルータを交換する予定はなく、メモリも CPU も限られたものです(ローエンド ルータ)。

     

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    アグリゲーション リングと、リングあたりのアグリゲーション ルータの数が将来は倍になると予測しています。

     

    オプション:

    1. L2 IS-IS

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    2. L1/L2 IS-IS

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    3. シングル エリア OSPF

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    4. マルチ エリア OSPF

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    5. マルチ エリア、マルチ プロセス OSPF

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    6. 仮想リンク接続のマルチ エリア OSPF

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    7. EIGRP

     

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    この課題に対する上記の 7 つの設計オプションを参照してください。どのオプションを使用するか、およびその理由について、来週までにあなたのエキスパートとしてのアドバイスが必要です。

     

    どうぞよろしくお願いします。

    Route First ネットワーク アーキテクチャ担当ディレクタ

     

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    Virgilio Spaziani は CCDE 認定(#20140003)および、3 つの CCIE 認定(R&S、SP、セキュリティ)の保有者(#35471)です。スイスでシスコの公式インストラクタも務めるネットワーク設計者です。簡単なネットワーク設計で複雑なネットワーク要件を解決し、簡単な例を用いて複雑なテクノロジーを教えることを得意としています。

     

     

    次の方法で、このテーマについてさらに学んだり情報を交換したりすることができます。

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