CCIE Routing and Switching  : あなたの攻略計画は? (翻訳)

    本ページは英語ドキュメントを翻訳したものです。

     


     

    Plan-of-Attack_Blog_300x199.jpg運転免許試験を受けるとき、普段と同じように運転しましたか。 試験に合格するという最終目標に到達するのに役立つ戦略や作戦について、これまで考えていましたか。 効果的な試験対策とはどのようなものでしょうか。 どうしてそれが必要なのでしょう。 試験に取り組む方法は 1 つだけですか。 試験を受ける際に、技術的な内容のほかにどのようなことを考える必要があるでしょうか。

     

    前回の記事「Know Your Enemy(敵を知れ)」では、試験の全体的な形式を包括的に定義する基本的な設計の特性を紹介しました。 これらの特性に留意することは、試験に向けて効果的で成功する戦略を立てて取り組むうえで不可欠です。

     

    CCIE ラボ試験全体の戦略を具体的に取り上げた、ブログ投稿や記事、ビデオ、さらには書籍も他にたくさんありますが、本稿では独自の戦略と作戦を立てるのに役立つ 3 つの主要なアドバイスについて取り上げます。 あとは、ご自身の個性と学習スタイルに合わせて調整してみてください。 今後の記事では、各試験モジュールの詳細と、具体的な作戦について掘り下げていきます。

     

    戦略とは何か、なぜ必要か

    この投稿をご覧になっている方は、ラボ試験に合格し、CCIE 番号を取得することを中長期的目標の 1 つにしているかもしれません。 試験を受ける理由は人それぞれですが、そこに到達するには、適切な教材を学習し、シスコ デバイスを使って数百時間の演習を行うという方法を避けることはできません。

     

    試験に合格するための戦略とは、CCIE 番号を獲得するという目標に「どのように」到達するかという部分です。 真正面からのアプローチは、多くの演習ラボを繰り返し、答えを素早く調べて、手つかずの設定行のさまざまな要件を暗記する方法かもしれません。 別のテクニックとして、いつか偶然合格できることを祈りながら、比較的短期間に試験を何度も受け、失敗から学ぶという方法もあります (新しい CCIE 再受験ポリシーではこの方法ができなくなりました)。 しかし、より優れた方法は、長期的に持続する本物の専門知識とスキルを習得することでしょう。 この最後の選択肢はより困難です。とはいえ、CCIE を取得した後、実際に役に立つのはこの手法だけでしょう。 この方法を通して、上司、同僚、顧客が CCIE に期待するレベルで仕事を行うことが可能になるのです。 もちろん、選択するのはあなたです。

     

    上記の大まかな戦略に関係なく、合格のチャンスを最大限にするための最良の計画には、技術的な学習のほかに何があるでしょうか。

     

    多くの国の運転試験同様、実際の生活で行う方法と比べて、より細かな点に特別な注意を向ける必要があります。 なぜなら、これは単なる試験だからです。試験であるゆえに、公平でなければなりません。そして厳格で一貫した採点ルールが必要なのです。 つまり、実際の生活ではすぐに修正したり軽減したりできるようないくつかの小さなミスのせいで、残念ながら、$1,600 が CCIE 試験会場でのランチ代に終わってしまうことがあるのです。 たとえば、設定行のタイポ、ルーティング プロトコルのループバック プレフィックスの欠落、または試験項目の小さな要件の見落としといった小さなものです。 純粋な技術的知識や経験は、こうした小さなミスをなくすうえではあまり役に立ちません。 しかし、すでに技術的スキルが期待レベルに達しているのであれば、効果的な受験スキルを身につけることは、試験に合格するという最終目標に到達するためのソリューションであり、その助けとなります。

     

    学習時に戦略を立てる

    プレッシャーの中で戦略の効果を発揮するには、試験中に戦略について考えなくてすむようにすることです。 ですから、試験前夜に攻略計画を作成するだけ、というのはやめましょう。そんなことをしても、試験用ワークステーションの前に座っているときには何も思い出せません。 戦略がしっかり自分のものとなるよう、演習ラボでの学習時に自分の戦略を適用し、磨きをかけるようにしてみてください。

     

    重要なのに見過ごされがちな 3 つの作戦について考えましょう。この作戦は、4 つの試験モジュールすべてに適用でき、効果的な試験戦略の開始点として使用できます。

     

    時間を管理し、立ち止まらない

    ご存知のように、4 つの試験のモジュールはすべて時間制限があるため、試験時間を効率的に管理することが期待されます。 これは何を意味するのでしょうか。 全体の時間制限内に作業の質と量を最大限にするためには、どのような対策や作戦を立てたらよいのでしょうか。

     

    効率的な対策の 1 つは、各項目にかける最大時間をメンタル タイマーに設定することです。これは、特定の項目に時間をかけすぎないで、次の項目へ進むための単なる目安です。 こうすることにより、行き詰まった揚げ句に、残りの試験項目にかける時間がほとんどなくなってしまうという危険性が最小限に抑えられます。 もちろん、他のものより難しい項目もあるでしょう。このような難しい、または面倒な項目こそ、時間の管理が重要なのです。 次の、できればより易しい項目に進むか、この難題に取り組み続けるか、試験の進捗に応じて、難しい決断を下す必要があります。

     

    この「項目の最大時間」に沿って、いくつかのマイルストーンを定め、許容できる誤差を予測します。 これらのマイルストーンは、試験の進捗状況が想定どおりに進んでいるかどうかを評価できる、事前定義されたチェックポイントとなります。 試験の各セクションは何時までに完了するべきか。 想定どおりにいかなかった場合はどうするべきか。 どの時点で、新しい大きな項目に取りかかるのではなく、前に戻って見直しをするべきか。 もちろん、すべては状況次第です。しかし、主要な選択肢を前もって計画しておくと、ほとんどの場合、試験を受けるときに大変役立ちます。

    とにかく、進み続け、立ち止まらないことが重要です。モジュールの前半については、特にそう言えます。 慎重に時間を管理すれば自然に自信がつき、成功の可能性が高くなります。

     

    細部に注意する

    前述のように、試験は公平になるよう作成されるので、厳格で客観的な採点基準が必要です。 すべての CCIE R&S v5.0 試験項目は、得点できるかどうか 2 つの可能性(正解か不正解)しかないことに注意してください。 配点の高い項目もありますが、部分的な加点というものはありません。提出されるソリューションが項目の要件すべてを満たす場合にのみ項目の点数が与えられ、代替ソリューションがあるかどうかは関係ありません。

     

    こうしたルールは、試験における「細部」の重要性を物語っています。 項目の内容に提供されるすべての情報(ガイドライン、要件、図、ダイアグラム、その他のリソースを含む)は、項目の形式(WR & DIAG 複数解答選択式、TS チケット、CFG 相互依存項目など)にかかわらず、関連する「細部」と見なされます。

     

    細部を見落とす危険性を最小限にする 1 つの方法は、信頼できるプロセスを使って各項目に対して一貫したアプローチをとることです。このプロセスでは、関連するすべてのリソースを体系的に読んで分析し、次に情報を関連付け、考えられる選択肢や変更の影響および結果を予測します。 ラボ試験では、まず項目のすべての要件を 3 回読み、それからソリューションと複数の検証手順を計画してください。 後方検証をスピード アップするため、試験を進める際にこれらの検証手順をメモしておいてください。 ソリューションの結果を検証することは、ラボ試験では絶対重要な手順です。特に、TS や CFG のように、行われた変更によって前のソリューションが後で大きな影響を受けたり無効になったりするような場合には重要になってきます。

     

    解きやすいものを選び、100% を目指さない

    CCIE R&S v5.0 の採点方法は、足切り方式、つまり合格点方式です。定められた合格点以上に達すれば、試験に合格することになります。 ラボ試験では、試験モジュールごとに 1 つずつ、合計 3 つのコンポーネント スコアが別々にあるため、この合格点はやや複雑です。 これら 3 つのコンポーネント スコアの合計がラボ レベルの合格点以上に達するだけではなく、3 つの各コンポーネントも、該当するモジュール レベルの合格点(最低スコア)以上に達する必要があります。

     

    この論理ルールに加えて、これらの最低スコアは各モジュールの最大スコアに比例したラボ レベルの合格点と比べると、(かなり)低い値に設定されます。

     

    したがって、たとえばラボ レベルの合格スコアが 80/100 で DIAG の点数が 10 点の場合、DIAG の最低スコアは 8/10(DIAG の最大スコアに比例した、ラボレベルの合格スコア)よりもずっと低くなり、おそらく最高スコアの 30 ~ 60% の範囲になります。 ただし、これらの数字は試験の問題ごとに異なるため、公式には発表されていません。

     

    ただ、私がここで強調したいのは、試験に合格するということは主にこの合格点に届き、同時にラボ試験の最低スコア ルールを満たすことであるという点です。 満点をとればもちろん試験に合格しますが、試験の合格に満点がどうしても必要というわけではありません。 ここでは、最終スコアが非常に重要で、上位何パーセントかの受験者だけが合格する、大学入試のような順位試験について論じているのではありません。 CCIE の場合、合格点を超えた人は誰でも試験に合格する資格があります。1 番になる必要はありません。 これは当然のように思えますが、残念ながらこのルールを忘れてしまい、時間管理がうまくできずに試験に失敗した受験者が多くいます。

     

    ラボ試験では、各モジュールを開始すると、すべての項目にすぐ取りかかれるようになっています。 つまり、取りかかる順番を受験者が選択できるということです。 デフォルトでは、順番は極めてランダムです。最初の項目はルーティング プロトコルについて、2 番目の項目は LAN スイッチングについて、という具合ですが、この順序どおりにやならければならない、というわけではありません。 (CFG の場合)複数の項目が相互にかなり依存している場合がありますが、たいていの場合は、すべての要件が等しく相互依存しているわけではありません。 ですから、項目 1 を機能させるために、項目 2 はたとえ完全に完了しなくても、項目 2 の主要要件をとりあえず設定する(または禁止されたソリューションを使用する)という選択肢もあるのです。

     

    つまり、受験者は解きやすい項目を選ぶことができ、そうすべきだということです。 どの項目に最初に取り組むかは、個人の選択です。「簡単にとれる点」を最初にたくさん集めて自信をつけてから、配点の高い難しい項目に取り組んでも、 または、その逆でもよいのです。 戦略には、何かうまくいかない場合、たとえば残りの項目すべてに取り組むには時間が足りないなどの状況が発生した場合に、どうすべきかという計画を立てることも含まれます。 残っている項目がある場合は、どれから取り組みますか。

     

    この計画が本当に役立つためには、項目とその配点、そしてその進捗状況を単純に表にしたものを使って、試験の進捗状況を追跡する必要があります。

     

    もちろん、このリストで完了とマークされた項目もすべて期待通りの点数がとれるかどうかは、試験中にはわかりません。したがって、受験者は単純に合格点である 80% を目標にするのではなく、合格点よりも少し高い点数を目標にすべきです。

    ただし、それは 100% を目指すべきだという意味ではありません。すべての項目に取り組まなければ、または完了しなければならないわけではないと認識することは、プレッシャーの中で作業するうえで大きな違いをもたらします。

     

    さらに、CCIE R&S v5.0 の新しい採点方法では、不得意なモジュール(TS など)を、別の得意なモジュール(CFG など)で挽回することができます。 つまり、TS はあまりうまくできず、たぶん最低スコア前後で比例合格点に達していないと思った場合でも、まだ合格のチャンスがあるということです。 その時点で諦めてはいけません。 R&S v4.0 では TS を落とすと試験全体が不合格になりましたが、今はそうではありません。

     

    TS と DIAG で最低スコアだった場合も、メインの CFG シナリオの点が良ければ、まだ試験に合格するチャンスはあります。

     

    次回の記事では、各試験モジュールのこうした大まかな提案を、実際に役立つ作戦に発展させる方法について説明します。 読者の皆さんが戦略の構築を始めるにあたり、本稿が参考となれば幸いです。

     

    最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 何かご質問やコメントがあればお寄せください。

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