ケーススタディ: 「TOP-GUN」 プロジェクト、2期生の挑戦●ドコモCS 第6回

    「TOP-GUN」 プロジェクト、2期生の挑戦/ドコモ CS

    ―精鋭3名に聞く、CCIE 取得にかける熱い思い―

    TOP-GUN プロジェクト、2期生の挑戦

    ドコモ CS (※) は2013年春からスタートした高度テクニカル技術者育成プロジェクト 「TOP-GUN」 の一環として、ネットワーク資格の最高峰である CCIE 認定保有者の育成に取り組んでいます。2016年までの3年で10人以上の CCIE 取得者を輩出するという目標に対し、初年度は志願者3名すべてが合格という好スタートをきりました。現在は社内公募で選ばれた3名の2期生が取得に向け勉強中。彼らはなぜ CCIE 認定取得を目指すのか、そして取得後にどんなビジョンを描いているのか――3名の精鋭に話を聞きました。

    ※ドコモエンジニアリング株式会社は、2014年7月1日をもって新会社 「株式会社ドコモ CS」 に統合されました。


    CCIE 取得という目的のもと、三者三様のキャリアを持った精鋭が一堂に

    ――今日はラボ試験直前の貴重なお時間をいただきましてありがとうございます。まずは皆さんのこれまでの職歴についてお聞かせください。
    赤土さん
    赤土さん
    赤土さん

    「2001年にドコモ CS に入社した後、NTT ドコモに出向し音楽配信サービスを開発する部署で主にサーバ系の業務を担当しました。自社に戻ってきてからも引き続き6年ほどサーバ系の業務に携わり、2007年から再び NTT ドコモに出向。ここで IP ルータ網の業務に携わることになります。その後2012年から自社の技術研修センターに所属し、昨年まで IT 関連のインストラクター業務を担当していました」

    小林さん
    小林さん
    小林さん

    「私は2003年の入社です。最初に神奈川の現地設備保守部門に配属となり、主に交換系と呼ばれる装置の保守に携わりました。2006年からは建設業務に異動し、交換系装置の建設にかかわる技術支援を行ってまいりました。そこで5年間勤務した後、2011年から NTT ドコモに出向して IP ルータ網の保守を経験。『TOP-GUN』 プロジェクト参加に伴い、今年4月に研修事業部 ネットワーク研修センターに異動となりました。赤土さんとは IP ルータ網の保守をしている時に1年間、次原さんとはその前の建設系の技術支援をした時に3年間一緒に働いたことがあるので、二人とはプロジェクト参加前から顔なじみでした」

    次原さん
    次原さん
    次原さん

    「私は赤土さんと同期入社で、職歴は小林さんと共通する部分が多いかもしれません。入社後、都内のネットワークセンターで NTT ドコモの交換系ネットワークの保守・運用を4年半担当しました。2006年から建設系の部署に異動して1年半勤務。2008年にグループ会社のドコモテクノロジーに出向して開発業務に2年間携わった後、再び建設業務を4年半担当。そして今回の CCIE 挑戦に至ります。建設業務の経験は計6年になりますから、キャリアの大半を費やしてきたことになります」

    ――現在保有されているシスコ技術者認定について教えてください。
    赤土さん

    「私は今回の CCIE 挑戦に先立ち、今年の1月に CCNP* を取得しました」

    小林さん

    「私が入社した2003年当時、NTT ドコモではルータやスイッチといったネットワーク機器を積極的に導入しており、最初の配属先でもシスコのルータやスイッチに多くふれる機会に恵まれました。そこで上司や周囲の薦めもあり、2005年に CCNP を取得しました」

    次原さん

    「私も小林さんと同じく設備保守を担当していた時に、シスコの機器が現場にどんどん導入され、さわる機会が増えたことが CCNP 取得のきっかけです。さらに将来的には建設業務に携わりたいという思いがあったため、2005年に CCDP を取得しました」

    現場で保有者とのスキルの差を痛感したことが CCIE 挑戦のきっかけ

    ――皆さんが CCIE 取得を決意したきっかけは何ですか?
    赤土さん

    「最初に CCIE の取得を意識したのは、小林さんと一緒に NTT ドコモに出向して IP ルータ網の運営業務に携わっていた時です。NTT ドコモの IP ルータ網はお客様に提供しているサービスのほとんどがつながっているコアな部分なのですが、ネットワークの大容量化に伴う工事などを行う過程でさまざまなトラブルを経験しました。その中で、自分の IP に関するスキル不足を痛感したのがきっかけです。その部署には本社社員をはじめ CCIE 保有者が多く、そういった人たちと一緒に働く中で着眼点の鋭さに驚かされることも多く、自分もいつかは CCIE を取得したいと思うようになりました。その後自社に戻り、昨年は IT 系インストラクターをしながらシスコ以外のサーバ系資格取得を目指し 『TOP-GUN』 プロジェクトに参加していたのですが、無事合格することができたので今年は CCIE 取得に取り組んでいます」

    小林さん
    小林さん

    「建設や保守の技術支援業務に長く携わってきた経験上、私も開発部門や他社の技術者の方との会話の中で、彼らの技術レベルの高さに刺激を受けることが多々あり、自分の中のスキルを高めていきたいという思いを漠然と抱いていました。赤土さんと同じく CCIE 保有者の多い部署に出向した際に、彼らのロジカルな思考やトラブルシューティングの手際の良さに感心したことがきっかけとなり、『TOP-GUN』 プロジェクトへ志願することを決意しました」

    次原さん

    「私の場合は、CCNP の更新を2度、3度と重ねる中で、このまま現状維持を続けていくだけという状況に疑問を感じたことがきっかけです。建設業務の技術支援をしている時に開発部門の技術者とのやりとりについていけなかったこともあり、このままでは最新のネットワーク技術についていけないという危機感を感じていました。そこで今回の社内公募を格好の機会と捉えてプロジェクトに志願しました」

    ともに難関に挑む仲間とチューターの存在が辛く長い勉強期間の支え

    ――資格取得に向け、現在取り組んでいる勉強方法について教えてください。
    赤土さん

    「昨年度に引き続き、高度技術者を育成する 株式会社 NGN-SF の研修を活用しています。筆記試験だけでなくその先のラボ試験も見据えて、CCNP の復習である IGP、EGP の構築、またそれらを基盤としたマルチキャストや VPN 等の技術に至るまでの知識を段階的にしっかり定着させるプログラムを組んでもらい、リモートラボ設備環境を活用して3人で取り組んでいます。その結果、3人とも筆記試験をパスすることができました。合格した1期生からは、問題を見た瞬間に無意識に手が動くようになるまでやりこむようにとのアドバイスをもらい、毎日朝から晩までひたすらコンフィグを叩いています。本番に向けて思いつく限りの設定を入力し、多岐にわたるシミュレーションを繰り返しています」

    小林さん

    「回答に至るアプローチは三者三様で、自分以外の考え方を知ることはとても参考になります。同じ出題に対してどういったコンフィグが最適なのか、CCIE 保有者のチューターを交えた4人で日々議論を積み重ねています」

    次原さん

    「私はシスコが求める正解にたどりつくプロセスを意識して例題を解くようにしています。頼れる相談相手であるチューター、そして同じ目標に取り組む仲間の存在はとても大きいですね。一人では途中で心が折れてしまうかも」

    赤土さん
    赤土さん

    「NGN-SF 社の研修カリキュラムの一環として CCIE 取得試験における戦略的かつ実践的な対処法を学ぶトレーニングプログラム 『Cisco 360 Learning Program』 を9月に受講しました。受講前は自分なりに勉強を重ねてきたのだから、コンフィグに対してもそこそこはできるだろうと自信があったのですが、本番さながらの構成の研修を受けたらまったく歯が立たなかった。そこで 『スキルの棚卸』 というか気持ちのリセットができて、知識が身体に沁みつくまで徹底してやりこむようになりました」

    ――試験が英語で行われるという点についてはどのように受け止めていらっしゃいますか?
    次原さん

    「テキストも英語で書かれているので、これはもうやるしかないと覚悟を決めました。私は二人に先んじて年末から筆記試験対策を始め、3月末に合格にこぎつけました」

    赤土さん

    「私自身の英語力は日常会話も怪しいレベルです。試験勉強を始めた当初は単語一つひとつでつまずいてしまい問題を読むことさえ苦労しましたが、すぐに慣れました。英語を壁に CCIE 挑戦をためらっている人には 『ハードルはそれほど高くない』 と言いたいです」

    小林さん

    「私も試験勉強の過程で否応なしに英語にふれていくうちに苦手意識が和らいでいきました。資格取得のために覚えるべき技術専門用語の数は限られていますので、慣れは大事だと思います」

    CCIE 取得後は会社全体のスキルアップを後押しする存在になりたい

    ――晴れて CCIE を取得できたら、今後の仕事にどのように役立てていきたいですか?
    赤土さん

    「私が CCIE 取得に取り組むきっかけとなったのは、保有者のスキルの圧倒的な高さでした。取得後は、IP 系のトラブルシューティングに携わる際などに 『さすが CCIE 保有者は違うな』 と周囲から一目置かれる存在になりたいです。そして今度は自分自身が他の社員の CCIE 取得のモチベーションを高めるきっかけになり、結果として会社全体のスキルアップにつながればいいと思っています」

    次原さん
    次原さん

    「会社全体のネットワーク機器に関する知識の底上げに貢献することで、開発部門の技術者に頼りがち、という現状を打破していきたいです。この 『TOP-GUN』 プロジェクトそのものが私のモチベーションになっており、会社から支援をしてもらっている以上、甘えは許されません。CCIE 取得の過程で得た厖大な知識を維持するだけでなく、向上させていくことが CCIE 取得者の使命。そういった周囲の期待やプレッシャーと対峙し続けることで、技術者としてさらに成長していけると信じています」

    小林さん

    「『TOP-GUN』 の名に恥じないよう、シスコ機器の扱いに関しては社内でトップになり、誰にも負けないという自信をもって業務に取り組んでいきたいです」

     

    *2014年7月 CCNP Routing and Switching に改名

     

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