ケーススタディ:シスコ技術者認定は、ネットワーク資格における“デファクト・スタンダード ”●シーティーシー・テクノロジー株式会社

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    盛 洋史氏

    ケーススタディ●シーティーシー・テクノロジー株式会社
    シーティーシー・テクノロジー株式会社 エデュケーションサービス部 盛 洋史氏

    シスコ技術者認定は、ネットワーク資格における
    “デファクト・スタンダード ”(事実上の標準)

     

    伊藤忠テクノソリューションズ (CTC) グループの中核企業として、ハードウェアの保守・運用をメインに手がけるシーティーシー・テクノロジー株式会社。エデュケーションサービス部で活躍する盛 洋史氏に、社内外における同社の研修サービスやシスコ技術者認定を取得するためのポイントなどを伺った。

    ハードウェア保守のノウハウを活用した 「教育ビジネス」 を展開

    盛 洋史氏
    シーティーシー・テクノロジー
    株式会社
    エデュケーションサービス部
    盛 洋史氏
    ――まずは御社の業務内容について教えてください。
    盛 氏

    私が所属するエデュケーションサービス部は、もともと社内教育制度から発足した教育部門です。主な業務内容は社内外の両方を対象にしたベンダー教育で、ハードウェアとソフトウェア両方の知識を備えた技術者を育成しています。「技術者の育成」 に加え、弊社が保守を引き受けているお客様に対してはハードウェア保守サービスで培ったノウハウを踏まえて機器の導入教育などをお手伝いする 「教育ビジネス」 を展開しています。

    ――社外向けトレーニングの特長は何ですか。
    盛 氏

    弊社では、ベンダーから提供されるトレーニングに加えてオリジナルコースを提供しています。既存のコースを短期間で作り直すことで5日間のコースを2日と3日に分けたり、5日分の内容を2日間で集中的に学び、後の3日を他の教育と組み合わせたりとカスタマイズすることで、お客様の要望に合わせた研修が可能となります。

    エンジニア教育においては実機を使った教育が不可欠との理念から、弊社では受講生1人に対し1台以上の機材を用意しています。機材はインターネット経由でどこからでもアクセスできるリモートラボに対応しているため、受講生が都合にあわせて効率よく学習できるという点も大きな強みです。


    キャリアプランに応じて取得できるのがシスコ技術者認定の特長

    ――グループ内における人材育成とはどのようなものですか。
    盛 氏

    グループ内研修は数種類のパターンに基づいて実施され、受講者の経験年数やこれまでの実績キャリアなども踏まえてさらに細分化させ、フローも変えています。さらには現場からの意見に基づいて実践的な内容を盛り込んだコースを作成したり、そこでベンダーのトレーニングテキストを使用したり、保守・運用に関してはロールプレイング形式を採用したりと効率的かつ網羅的に技術者を育成することを心がけています。

    ――新入社員に対する研修ではどのような点に留意していますか。
    盛 氏

    新人研修では、エンジニアとして 「必ず理解していなければいけない」 基礎知識を全員に習得させることに注力しています。そこでネットワーク分野であれば CCENT と CCNA Routing and Switching を中心にしたトレーニングを実施しています。

    ネットワークの分野においては約20年前にシスコ技術者認定が発足するまで実践的な技術資格が存在しませんでした。そのため、現在では 「シスコ技術者認定=ネットワーク資格のデファクト・スタンダード」 というイメージが定着しています。

    ――御社では新入社員全員に CCNA Routing and Switching 取得を課していると伺いました。
    盛 氏

    はい。営業職では CCENT のみというケースもありますが、エンジニア職に就く社員には全員に CCNA Routing and Switching 取得を義務づけています。CCNA Routing and Switching の上位資格の CCNP については、2年目、3年目研修という形で取得を義務づけています。あとは営業職の社員でも、単なる営業ではなくフロント SE 的な業務に携わる人は、CCENT に止まらず CCNA Routing and Switching に進んだり、他の資格を取得したりと、それぞれのキャリアプランや業務内容に応じて資格を取得しています。

    CCIE に求められるのは 1段、2段上のネットワークを組み上げる能力

    ラボ

    教室

    ――エキスパート (上級) 資格である CCIE の取得についてお聞かせください。
    盛 氏

    CCIE に関しては、毎年会社側が社員を選抜し、10名から15名くらいのチームになって研修を行います。選抜の基準は、本人のやる気に加え上司の推薦とこれまでのキャリアです。「年間で何十日間」 という形でコースをスケジューリングして、必ず全員が参加できるようにしています。CCIE は範囲が非常に広いため、10から12のコースをアテンドして1ヵ月以上にわたって受講させるケースもあります。

    ――CCIE Routing and Switching 取得を目指すうえで重要なことは何ですか。
    盛 氏

    お客様からも CCIE を社員に取得させたいという要望をたくさんいただくのですが、CCIE は試験対策だけで取得できる資格ではありません。8時間にもおよぶ実機試験が科せられるということに加え、問題も最新のトレンドを反映して頻繁にアップデートされますし、その場でネットワークの構成を考える問題も出題されます。

    特に CCNA Routing and Switching や CCNP と違って CCIE の一番の難所とされているのが、実際の現場を想定した混在環境です。CCIE では L2 のスパニングツリーや HSRP に加え、OSPF、BGP、EIGRP などの様々な機能が1つの環境に混在しており、お互いに通信接続をしてやりとりし、かつ不具合がないかも確かめなければいけません。そのためにはベースとなる知識と技術をしっかり身につけ、それをさらに応用して1段、2段上のネットワークを組み上げる能力が求められるのです。


    近い将来、仮想化サーバの技術者もネットワーク知識が必須に

    ――いま盛さんが注目している分野は何ですか。
    盛 氏

    ここ数年は物理ネットワークのインフラに関する研修が多かったのですが、最近は仮想化分野に注目しています。弊社では VMware や、Hyper-V、Citrix といった仮想化関連の研修も開催しているのですが、やはり今後、鍵になるのはネットワークだと思っています

    特にサーバの仮想化では、1台のサーバ内で仮想マシンサーバを20台から50台ぐらいを動かすようになります。そうすると20台から50台のネットワークトラフィックが1台の物理マシンから大量に流れてくるということになるため、ネットワークの重要性は今後さらに増すことが予想されます。

    またホットマイグレーションと呼ばれる技術では、仮想マシンサーバを Power ON 状態のまま、別の物理サーバに移行させます。元々は移行元の物理サーバから大量トラフィックが送信されていたものが、移行先の物理サーバから送信するように切り替わるため、従来以上にネットワークのプロビジョニングが重要になってきます。さらに、仮想マシンサーバのアプリケーショントラフィックを最適化するために QoS 機能を実装した場合には、仮想スイッチと物理スイッチとの連携等も必要です。

    つまり仮想化サーバの技術者もネットワーク知識が必要になってくることから今後 Software-Defined Network (SDN) もより一層拡大していくと思います。

    ――最後に読者に向けてメッセージをお願いします。
    盛 氏

    先ほどご説明したように、弊社では2年目、3年目の社員に対して CCNP 取得を義務づけています。通常、現場でそれだけの経験を積めば研修を受講しなくても合格できるだけの知識と技術は身についているものですが、それでも弊社ではトータルで15日間の研修を受講させています。なぜなら研修に参加して体系的に学ぶことで、長い目で見た場合、底力といいますか、ベースとなる技術力に差がつくと考えているからです。そのためにも研修コースの受講を強くお薦めします。

    私は、資格とは技術力のベンチマーク的な意味合いが強いものだと考えています。資格を取得したから技術があるのではなく、技術を身につけた結果、試験に合格することができ、資格が取得できるのです。


     

     

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