ケーススタディ:CCIE 認定取得はゴールではなく、新たなステージのスタート 2/2 ●ドコモエンジニアリング(*) 第5回

    (*) ドコモエンジニアリング株式会社は、2014年7月1日をもって、 新会社 「株式会社ドコモ CS」 に統合されました。

     

    ケーススタディ●ドコモエンジニアリング第5回

    CCIE 認定取得はゴールではなく、新たなステージのスタート 2/2

    ~ドコモエンジニアリングの CCIE 合格者3人に聞く~

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    ドコモエンジニアリングの3人が、ネットワーク資格の最高峰ともいえる CCIE 認定を取得しました。同社は2013年春に高度テクニカル技術者育成プロジェクト 「TOP-GUN」 を開始。3人はそのプロジェクトが生んだ最初の CCIE 合格者となりました。合格するための秘訣や受験生へのアドバイス、資格を活用してこれから取り組みたいことなど、CCIE の取得を目指す人が気になることを聞きました。


    プレッシャーや焦りを乗り越えて人として強くなれた

    ――試験勉強を振り返って、やっておけばよかったことはありますか。
    濱口氏

    自分の設定が正しいと思う一方で、もっと良い設定方法があるのではないかという気持ちもありました。それについて深掘りできれば良かったかなという思いはあります。ただ、あまりそれにこだわるとどの設定が一番いいのかわからなくなっていたかもしれませんね。

    三崎氏

    私も濱口さんと同じように、もっと多くの解き方を知る必要があると思いました。

    岡澤氏

    もっと早くから解答時間を意識した勉強をしておけばよかったという反省はあります。一日かけてもいいのならば解ける問題も、2時間以内や6時間以内といったように時間を区切られると難しくなります。私が時間を意識するようになったのは、7月末に Cisco 360 Learning Program for CCIE の模擬試験を受けてからです。もう少し早く時間を気にして勉強していればよかったですね。

    ――CCIE 資格取得を目指す方にアドバイスをいただけますか。
    岡澤氏

    筆記試験は頑張って頭を使えば合格できます。ただ、ラボ試験はそうはいきません。ルータやスイッチに多く触ることが重要です。もし、ラボ試験合格への近道があるとすれば、ひたすら多く触ることしかないでしょう。

    また、平日の朝と夜、そして週末も勉強する覚悟が必要です (笑)。2日ぐらいルータやスイッチに触らないと勘が鈍ってくるので、勉強漬けの毎日になるでしょう。

    それと、お薦めしたいのが CCIE 取得者にいろいろ質問してみること。幸い当社には CCIE を取得している先輩社員がいましたので、その方に勉強の方法や受験するにあたっての心構えなどを教えてもらい、とても参考になりました。

    三崎氏

    先ほども話しましたが、いろいろな設定方法があるのでなるべく多く知っておくといいでしょう。また、勉強は 「広く浅く」 ではなく 「広く深く」(笑)。試験中に設定がうまくいかずに焦った場合、深く知っていれば応用力が付き、冷静に対処できるからです。

    濱口氏

    岡澤さんの言う通り、筆記試験は頑張れば合格できます。「ラボ試験を受けるためのチケットを手に入れる」 くらいの気持ちで勉強すればいいでしょう。

    他方、ラボ試験はルータやスイッチと友だちになるぐらい毎日接していないと合格できません。設定の仕方はシスコシステムズの Web サイト 「CCO (Cisco.com)」 などにコマンドのリファレンスが掲載されているのでそれらを閲覧すればいいでしょう。

    重要なのは、確認コマンドとどこをポイントにして確認すればいいのかを知ること。実際の業務でも言えることですが、ネットワークにトラブルが発生した場合、すぐに設定コマンドは打たないはずです。まずは何がおかしいのかを確認することが重要です。

    焦ってくると何回も同じコマンドを打ってしまいがちです。いろいろな確認コマンドを使い、問題の生じているポイントを知ることができる能力も身につけた方がいいでしょう。

    それと、すでに筆記試験を合格している人は、あまり悩まずにラボ試験の申し込みをするのがいいと思います。試験日を決めれば、その日に向かってやるしかないと自分を追い込めるからです。反対に試験日を決めないでいると、いつまでも勉強を続けなくてはなりません。筆記試験に合格したら早めにラボ試験の申し込みをしましょう。

    周囲の期待に応えられるよう技術や知識を身につけ続ける

    ――CCIE 取得後、心境の変化はありましたか。
    岡澤氏

    プレッシャーや焦りを乗り越えたことで、人として少し強くなれたような気がします。ただ、今は CCIE を取得したことで新たなプレッシャーを感じています。すでに CCIE を取得している先輩社員を見ると、いろいろな人から質問されてうまく答えているからです。自分も同じような対応ができるかどうか心配なのです。

    CCIE には8つのカテゴリがありますが、一般的には1つだと思われています。私たちが取得したのは8つのうちの1つである 「CCIE Routing & Switching」 で、IP ネットワークのすべてに精通しているわけではないのです。それでも、質問を受けたら何らかの答えを返してあげたいので、これからも勉強を続けなければならないと思っています。「あいつは CCIE を持っているのに使えない」 などと言われるのは嫌ですからね。

    三崎氏

    私もプレッシャーに強くなれたと感じています。CCIE は2年ごとに更新しなければならないので、そのための勉強は欠かせないでしょう。それと、周囲から CCIE 取得者として見られるので、その期待に応えられる技術や知識を身につけなければならないと感じています。IP ネットワークの世界には、私がまだ知らないことがたくさんありますので。

    濱口氏

    CCIE を取得して特に変わったことはありません。ただ、プロジェクトに参加した当初は CCIE を取得することがゴールだと思っていましたが、実は取得してからが本当のスタートなんだと思うようになりました。

    三崎さんや岡澤さんが話した通り、周囲の期待もあるので最新の技術を知っておく必要があるし、この資格を維持していくための勉強もしなければなりません。これからの仕事ぶりが重要になるのだと感じています。

    ――CCIE の資格を生かして今後どんなことに取り組んでいきたいと考えていますか。
    岡澤氏

    国際的な資格を取得したので、NTT ドコモの国際サービス系の仕事に携われるといいですね。

    三崎氏

    私は NTT ドコモの IP ネットワーク系の設定や構築、保守などに関わっていきたいです。

    濱口氏

    若い社員の技術レベルを引き上げるような仕事ができるといいですね。それと CCIE の資格を現場で生かすために、NTT ドコモのネットワークの運用系や設計系の仕事にも携わりたいと思っています。

    ――改めまして、合格おめでとうございます。ますますのご活躍を期待しています。

    プロフィール (2013年11月現在)

    濱口良太(はまぐちりょうた)氏
    1970年生まれ、1998年入社
    ドコモエンジニアリング 技術推進事業部 育成運営部 研修技術担当主査
    保有資格:CCNA、CCNP、CCIE Routing and Switching   
    三崎充弘(みさきみつひろ)氏
    1978年生まれ、2001年入社
    ドコモエンジニアリング 技術推進事業部 育成運営部 研修技術担当
    保有資格:CCNA、CCNP、CCIE Routing and Switching   
    岡澤俊吾(おかざわしゅんご)氏
    1979年生まれ、2003年入社
    ドコモエンジニアリング 技術推進事業部 育成運営部 研修技術担当
    保有資格:CCNA、CCNP、CCIE Routing and Switching

     

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