ケーススタディ:社内公募で CCIE 取得希望者を選びバックアップ!●ドコモエンジニアリング(*) 第2回

    (*) ドコモエンジニアリング株式会社は、2014年7月1日をもって、 新会社 「株式会社ドコモ CS」 に統合されました。

     

    ケーススタディ●ドコモエンジニアリング第2回

    社内公募で CCIE 取得希望者を選びバックアップ!

    ~ドコモエンジニアリングの高度テクニカル技術者育成プロジェクト 「TOP-GUN」~

    ドコモエンジニアリングは2013年春から、ネットワーク資格の最高峰である CCIE などの資格を取得することで高度技術者を育成するプロジェクト 「TOP-GUN」 を始めました。なぜ、プロジェクトをスタートさせたのか。その背景とプロジェクトの内容などについて聞きました。また、同社の CCIE 資格取得者から、試験勉強のポイントについてアドバイスしてもらいました。

    ドコモのネットワーク品質を上げる責任

        ドコモエンジニアリングが建設、保守する NTT ドコモのネットワーク。その ALL-IP 化が進んだことで、ドコモエンジニアリングのスタッフにも IP 系の知識やスキルが不可欠となってきました。NTT ドコモのネットワークの品質を上げていくためのスキルも必要です。また、NTT ドコモが新事業を始める際、それを支えるのはやはりネットワークなのです。

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    澤村克美氏
    技術推進事業部
    育成運営部
    研修技術担当課長

        こうした観点から、ドコモエンジニアリングは2013年春、高度技術者を育成するプロジェクト 「TOP-GUN」 の一環として、CCIE 資格取得者を増やす取り組みを開始しました。TOP-GUN では CCIE のほかに、第一級陸上無線技術士と LPIC (Linux Professional Institute Certification) の資格取得者も増やすことを目標に掲げています。

        「NTT ドコモは、モバイルを核とする総合サービス企業を目指しています。モバイルとシナジー効果の高い事業領域において、ドコモエンジニアリングは NTT ドコモと共に様々な産業やサービスの創出、モバイルと融合を通じたイノベーションに取り組み、新たな価値と新しい市場の創造に挑戦しています」。トップガンの運営事務局リーダーで、技術推進事業部 育成運営部 研修技術担当課長の澤村克美氏はこう話します。

        なお、ドコモエンジニアリングは新たな領域にチャレンジするための技術をテクニカルスキルと位置づけており、その手段として技術系資格の取得を推奨しています。推奨資格には上記3つの資格を含めて17資格を選択。社内研修の充実や資格取得の奨励金制度により、資格取得に意欲ある社員への支援を行っているといいます。

    自分で解答にたどり着く過程が大切

        社内公募により、TOP-GUN で CCIE 資格取得にチャレンジする社員3人が選ばれました。いずれも CCNP 資格取得者です。3人は 「NGN をサポートする高度技術者を育成する」 というミッションを掲げる企業 NGN-SF 社の研修を受けて試験勉強に取り組んでいます。

        なお、シスコシステムズでは CCIE 資格取得のための戦略的かつ実践的な対処方法を学ぶトレーニングプログラム 「Cisco 360 Learning Program」 を用意。ライブ講義や自習型トレーニング、ハンズオン演習などで構成された包括的な学習プログラムを通じてネットワークエキスパートを育成しています。

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    大瀧雅之氏
    技術推進事業部
    育成運営部
    研修技術担当

        TOP-GUN で CCIE 資格取得に挑戦する3人には強い味方がいます。2006年に CCIE 資格を取得した技術推進事業部 育成運営部 研修技術担当の大瀧雅之氏です。大瀧氏は3人の挑戦を力強くサポートしています。

        大瀧氏によると、CCIE 資格取得のためにはまず、心構えが大切とのこと。そう簡単には試験に合格できないということを3人の挑戦者に伝えたと言います。

        また、3人から受けた質問に対しては、すぐに答えを教えないようにしているそうです。その理由は、解答までにたどり着くプロセスが大切だから。「ヒントは出しますが、自分で調べて解答までたどり着けるように、すぐに答えは教えません」 と大瀧氏は話します。

        TOP-GUN がスタートした当初こそ3人からの質問は多くありましたが、その数は徐々に減ってきたそうです。「CCNP 資格を取得しているメンバーが集まっていますが、CCNP と CCIE では試験の出題範囲がまるで違う。CCIE は幅広い分野から出題されるのです。ですから、新たに学ぶことがたくさんあったと思います。しかし、3人は自ら考えることで多くの知識を蓄え、自分のものにしつつあります」(大瀧氏)。

        大瀧氏は CCIE 資格取得を目指す人へのアドバイスとして、シスコシステムズのドキュメントをよく読むことが大切だと言います。「ラボ試験ではドキュメントを見てもいいのです。CCIE は知識を“覚える ” ための資格ではなく、“理解し解決する ” ための試験だと考えています。ドキュメントをよく読んで動作の原理などを深く理解すること。また、WEB の階層構造を理解し、ドキュメントのありかをあらかじめ知っておくことも重要です」 と大瀧氏は言います。

        CCIE の試験はすべて英語を使って行われます。その点、大瀧氏はどんな対策を立てたのでしょうか。「私は英語が得意な方ではないので、まずはシスコシステムズの日本語版の Web サイトを調べることから始めました」 と大瀧氏。

        しかし、英語に対してそれほど構えるとはないとも言います。「ネットワーク業界で共通的な言葉が英語に置き換わっていることが多いので、繰り返し読んでいくうちに理解できるようになります。最初は大変かもしれませんが、難解な英文法で書かれているわけではないので、そのうち慣れていくはず。それほど心配することはありません」 とエールを送ります。

    より高度な技術力とスキルを持つ企業へと進化

        これまで紹介した通り、ドコモエンジニアリングはいま、CCIE 資格取得者を増やすことで高度なネットワークスキルを持つ人材を育成しています。モバイルネットワークは日本国内だけに閉じているわけではなく、世界中で同じレベルで進化しているからです。

        そのなかで数多く利用されているのがシスコシステムズのネットワーク機器。CCIE 資格取得者を増やすことは、世界中のネットワーク技術者と共通の言語で事業を推進するためのパスポートを取得するようなことだとも言えるのです。

        NTT ドコモという日本を代表するモバイルキャリアのネットワークの建設、保守を担うドコモエンジニアリング。CCIE 資格取得者を増やすことなどによって、より高度な技術力とスキルを持つ企業へと進化していくことでしょう。

     

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